俺様弁護士は激愛を貫きとおす
 自分がとろりと熱っぽい瞳で城ヶ崎のことを見てしまっていることに優羽は気づいていない。
 そんな優羽を見た城ヶ崎が嬉しそうに優羽の額や頬に触れるのに、つい甘えるようにすり、とその手に顔を擦りつけてしまった。

「たまらないよ、優羽」
 城ヶ崎は優羽の様子を見ながら奥へ奥へと入ってくる。痛みはなかった。

 ただ大きなものを受け入れる圧迫感だけを感じる。それも優羽はいやではなかった。

「優羽、大丈夫か?」
 城ヶ崎はずっと気遣ってくれていて、優羽はただ甘えればよかったから。

「ん、おっきいけど……へいき」
 それを聞いた城ヶ崎が一瞬目を見開いたことに優羽は気づかない。

 たださすがにいちばん奥まで入ってきた時はその圧迫感と押し広げられる痛みとこんなところまで、という感覚はあったけれど、それでもイヤだという気持ちはなかった。

「……っあ」
 その時、思い出した。
 確かにあの日、この人とした。

 途切れ途切れの記憶が甦ってくる。
 優羽のことを何度も呼ぶ甘い声。優しく揺さぶられる身体、しっかり絡められた指。

 優羽に思い出させるためか、たぶん城ヶ崎はあの日と同じ手順で優羽の身体をあばいている。


 
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