俺様弁護士は激愛を貫きとおす
 先ほどとは全く違う真面目な声だ。
『優羽、話がある』
「うん」
 優羽も話がある。

『このまま電話でも話せるけど、直接会って話したい』
「そうね」
 なんだか胸がぎゅっとした。優羽も話をするなら直接顔を合わせて話したいと思ったから。

『二人きりになるのが嫌なら、外でもいい』
 今まであんなに強引だったのに、城ケ崎が優羽に気を遣ってくれているということが分かった。
「話しましょう」

 聞くと城ケ崎は車だというので、優羽はマンションの前にある公園を指定した。家に帰ってリラックスウェアに着替えていたけれど、もう一度ブラウスとスカートに着替え、公園の入り口までいった。
 程なくして、城ケ崎のらしき車が公園の前に停まる。

 助手席の窓が開いた。運転席側から城ヶ崎が身をのりだして声をかけてくる。
「入れば」
「うん」
 優羽はドアを開けて、車の中に入った。
 革張りのシートと真っ黒な内装は城ヶ崎らしかった。
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