太陽と月の恋
私はキッチンカウンターに飾られている卓上カレンダーに目を向ける。明日が土曜日。
「週末とか、夜なら」
「週末かー」
少しの沈黙の後、向こうが口を開く。
「明日仕事終わったら会いに行っていい?」
「えっ」
勝手に土日は会えないと思っていた私は、少し驚いて変な声が出た。
「俺たち付き合ってるんだよね?」
「えっ」
私はまた驚いて声が出た。
「あれ?勘違い?あ、じゃあ外で会う?家の中嫌だったら」
河辺さんの配慮が入ったところで私はやっと落ち着く。
「いいよ、うち来て」
受話器の向こうで「いぇーい」と無邪気な声がして、「あ、お湯沸いたわ、ちょっと待っててね」と一言おいた後、その気配が遠くなる。
「週末とか、夜なら」
「週末かー」
少しの沈黙の後、向こうが口を開く。
「明日仕事終わったら会いに行っていい?」
「えっ」
勝手に土日は会えないと思っていた私は、少し驚いて変な声が出た。
「俺たち付き合ってるんだよね?」
「えっ」
私はまた驚いて声が出た。
「あれ?勘違い?あ、じゃあ外で会う?家の中嫌だったら」
河辺さんの配慮が入ったところで私はやっと落ち着く。
「いいよ、うち来て」
受話器の向こうで「いぇーい」と無邪気な声がして、「あ、お湯沸いたわ、ちょっと待っててね」と一言おいた後、その気配が遠くなる。