太陽と月の恋
あー、明日何しよう。
「今からそっち行っていい?ちゃんと会って話したい」
剛くんが言った。
喉のところで息が止まった。私はつい、ちゃんと言葉の重みを判断する前に言葉を発してしまった。
「ごめん、離婚歴ある人はちょっと怖い」
端的過ぎたと思う。
いろいろ言葉を端折り過ぎた。
目をつむる。
酷いこと言った。
怖い。
剛くんがかつて過ごした日々を、あの人と過ごした、崩壊に向かっていった日々を、私とまた繰り返すのかと思うと怖い。
理由がなんであれ、私は自信がない。
剛くんと幸せになる自信がない。
ずっと今日一日中考えていた想いを一言で言ってしまったのがそれだった。
「そうだよね」
そう言う剛くんはきっと笑ってる。
笑いながら泣いている。
こんな差別的な発言をよりによって好きな人にするべきじゃない。
今の私には、まだこれからどうするとかは考えきれない。
好きな気持ちも、怖い気持ちも、同じくらい。
私は電話を切った。
「今からそっち行っていい?ちゃんと会って話したい」
剛くんが言った。
喉のところで息が止まった。私はつい、ちゃんと言葉の重みを判断する前に言葉を発してしまった。
「ごめん、離婚歴ある人はちょっと怖い」
端的過ぎたと思う。
いろいろ言葉を端折り過ぎた。
目をつむる。
酷いこと言った。
怖い。
剛くんがかつて過ごした日々を、あの人と過ごした、崩壊に向かっていった日々を、私とまた繰り返すのかと思うと怖い。
理由がなんであれ、私は自信がない。
剛くんと幸せになる自信がない。
ずっと今日一日中考えていた想いを一言で言ってしまったのがそれだった。
「そうだよね」
そう言う剛くんはきっと笑ってる。
笑いながら泣いている。
こんな差別的な発言をよりによって好きな人にするべきじゃない。
今の私には、まだこれからどうするとかは考えきれない。
好きな気持ちも、怖い気持ちも、同じくらい。
私は電話を切った。