君の答えを、教えて。
意味が分からないんだ。

わざわざ制服が女子だけスカートなのも、冬が越せるか不安になるような薄めの素材なのも。

スカートも頑張って伸ばしたところで膝上。

わたしの学校は他と違って少しスカートが短いのだ。

靴下は膝下までの長さと意味がわからないルール。

教師はそんなんじゃないのに学生だけ。

男子はまだズボンだからマシかもしれないし、「スカート短くしたい」「足出したい」「可愛くなりたい」って女子もこれでいいかもしれないけど、それに当てはまらない女子――例えばわたし――のことも考えてほしい。

ああもう。

朝から怒り以外の何も見つからない。

「はあ」

本日二度目のため息が出ました。

そんなこんなでやっと学校に着いた。

わざわざ家から遠いのにこの学校にしたのはお姉ちゃんがここ出身だったから、ただそれだけ。

お姉ちゃんがここだったからわたしも何かと入りやすかったって理由。

まあお姉ちゃんがここに希望した理由なんて細かくたくさんあったんだろうけどさ。

おかげさまで寒い思い、すごいしましたよ。

なんてお姉ちゃんを恨みながら色もつかない校門をくぐった。

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