君の答えを、教えて。
「ねぇ#./_、俺と付き合ってよ」

「は?」

こいつは何を言っている?

そんな馬鹿みたいなこと言わないでよ。

じゃないとわたしが狂っちゃうじゃんか。

「意味が分かんない。どうして初対面のあんたと付き合う話になるの」

「俺が#./_と付き合いたいって思ったから。それ以外の理由、いる?」

何、それ。

そういうのは良くない。

心臓がドクンって、嫌な音をたてたのを初めて聞いた。

きっと全部、翔湊のせい。

これまでヘラヘラしてたのに、突然まともで正論で気の狂うことを喋ってくるから。

だからわたしがおかしくなっちゃうんだ。

ほんの数日とか、そういうくらいなら、付き合ってもいいかな、と考えてしまった。

わたしは翔湊に気があるってことにもなりかねないのに。

「少しなら」

「何が?」

「少しなら……付き合う」

少しなら。

そう、少しならば。

「少し?」

うん、と頷いた。

   ⿴⿻⿸
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