君の答えを、教えて。
サボった授業については優月がいいように訳を立ててくれたみたいだった。

そんなこと言わなくていいよって言ったのに、結局は優月の優しさで助けられた。

おかげさまで先生に怒られることは済んだし、早く家に帰ってきたところだった。

たくさん考えるしかなかった。

どうして翔湊は、わたしと付き合おうとしたんだろうなって。

わたしと付き合ってなんになるんだ。

わたしの死を見届けるためなのか。

天に昇る私を見届けて、それでどうする。

優月にノートを見られた時点でもう終了の合図が出ていたのかもしれない。

ノートを見られたと言い、自殺を止められたと言い、なんかわたしツイてないなあ。

とはいえ翔湊と付き合ったのは偽り。

好きとも思わない相手だし、初めて会って付き合うとか聞いたことないけれど。

好きって思って付き合ったわけじゃないんだから、別にわたしが死んだってあんまり関係ないのかもしれない。

その方が気が楽で嬉しい。
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