君の答えを、教えて。
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七月五日(金曜日)
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屋上で自殺しようとしたら、
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男子生徒に止められました。
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そしてなぜか付き合うハメに。
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死ぬまでの関係だし、別にいいけどさ。
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白い皮のノートの余ったページに書き込んでおいた。

ちょっと、付き合うだけだから。

どうせすぐわたしは死んで、自然と別れた形になるはず。

これでいいんだ。

これで……っ。

「#./_、入るわね?」

お母さんが部屋のドアを開けたらしい。

「ちょ、#./_? どうして泣いてるのよ」

泣いて、る?

なんで……。

そっと目に手を当てると、こぼれる涙は静かに手を濡らしていった。

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