君の答えを、教えて。
お小遣い全部使ってやろう。

お揃いで埋めつくしてやろう。

そしてそれをわたしの墓場まで持って行ってもらう。

了解のひとことを送ってからスマホを閉じた。

目に浮かぶのは翔湊のこと。

もう一度でいいから、またあのキスをして欲しい。

……なんて考えちゃうのはわたしが変態だから?

でも楽しみだった。

心の奥で疼く楽心がある。

明日はせめて服だけでもそれっぽいのを着ていこう。

メイクはできないしそもそも持ってないから無理だけど、服くらいなら。

考えているとだんだん瞼が重くなってきて目を閉じた。

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