跡取りドクターの長い恋煩い
後朝はスペシャル朝食プレートで
「ううっ……」

 頭、痛ーい!

 スー スー スー

「へ?」

 な、なんでこの人が隣で寝ているの?
 どう見てもここは私のベッド。
 この人肩がむき出し……?
恐る恐る布団の中を覗いてみる。
 し、下も履いてない! ……って私も⁉
 二人とも裸だ!

 私に裸で寝る習性はない。
どちらかと言うと寒がりできっちり着こまないと寝られないタイプだ。
 
  え?  したの?  いたしちゃったの?
 
 私はパニックを起こしながら、まだ眠る隣の人をそっと乗り越えて、裸のままバスルームに飛び込んだ。

「どうなってるの……」

 昨日は新歓だった。
 一次会でちょっと飲みすぎて、二次会には行けなかったのよね?  確かそう。

 混乱する頭がますます痛みを訴える。

 とりあえずあの人寝ていたし、このままシャワーをしちゃおう。そうすればこの頭痛も少しは晴れるはずだ。


◇◇
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