跡取りドクターの長い恋煩い
「いや、千聖、宗司くんは不誠実では……」
「笑美里、考えてみてよ。
ずっと17年間笑美里だけを想ってきたって言うのに、一人暮らしの自室に女性の幼馴染を招待しようとしているのよ?
それも、いつも笑美里と過ごしている部屋に。
私、俊輔にそんな幼馴染がいたら大揉めだね。事と次第によっては婚約解消案件だわ」
「……」
そっか。これって不誠実なんだ……。
「それはね、はっきり言わなきゃダメ。
遠慮している場合じゃないよ。
宗司先生はちゃんと意思表示しているんだもの、笑美里が好きだって。
だったら笑美里を不安にさせるのは間違い。説明責任があるわ」
「うん……。私が聞いてもいいのかな。
ず、図々しくない?」
「全く。むしろ、それ聞かれたら宗司先生喜ぶかもね」
「喜ぶ⁉」
図々しくて鬱陶しがられるの間違いなんじゃ……。
「笑美里、考えてみてよ。
ずっと17年間笑美里だけを想ってきたって言うのに、一人暮らしの自室に女性の幼馴染を招待しようとしているのよ?
それも、いつも笑美里と過ごしている部屋に。
私、俊輔にそんな幼馴染がいたら大揉めだね。事と次第によっては婚約解消案件だわ」
「……」
そっか。これって不誠実なんだ……。
「それはね、はっきり言わなきゃダメ。
遠慮している場合じゃないよ。
宗司先生はちゃんと意思表示しているんだもの、笑美里が好きだって。
だったら笑美里を不安にさせるのは間違い。説明責任があるわ」
「うん……。私が聞いてもいいのかな。
ず、図々しくない?」
「全く。むしろ、それ聞かれたら宗司先生喜ぶかもね」
「喜ぶ⁉」
図々しくて鬱陶しがられるの間違いなんじゃ……。