跡取りドクターの長い恋煩い
アルバムの解明
昌宗くんと瑞穂は、宗司くんが作ったイタリアンを堪能して帰っていった。
開けたワインは計4本。
単純に考えたら一人一本だが、料理をしていた宗司くんはほとんど飲んでいないし、私もグラスに2杯が限度だった。
「笑美里、結構飲んだのか?」
「ううん。飲んでいたのはあの二人だよ。
どれもすごく美味しかったからワインも進んだんじゃない?」
「あいつら今日は控えめな方だと思うけど。
大学時代は帰らなくてよかったから夜通し飲んでたな」
「そうなんだ……」
「……? どうした?」
さっき見つけたあのアルバム。あの存在を知ってそのままスルーするわけにはいかない。
「宗司くん、これ……」
私は立ち上がって本棚からアルバムを取り出した。
「え、笑美里⁉ それ、見たのか?」
「さっき、昌宗くんが見せてくれたの」
「……!」
宗司くんが焦っている。そりゃそうだ。だってこれは……。
開けたワインは計4本。
単純に考えたら一人一本だが、料理をしていた宗司くんはほとんど飲んでいないし、私もグラスに2杯が限度だった。
「笑美里、結構飲んだのか?」
「ううん。飲んでいたのはあの二人だよ。
どれもすごく美味しかったからワインも進んだんじゃない?」
「あいつら今日は控えめな方だと思うけど。
大学時代は帰らなくてよかったから夜通し飲んでたな」
「そうなんだ……」
「……? どうした?」
さっき見つけたあのアルバム。あの存在を知ってそのままスルーするわけにはいかない。
「宗司くん、これ……」
私は立ち上がって本棚からアルバムを取り出した。
「え、笑美里⁉ それ、見たのか?」
「さっき、昌宗くんが見せてくれたの」
「……!」
宗司くんが焦っている。そりゃそうだ。だってこれは……。