跡取りドクターの長い恋煩い
《おまけ》隣同士の部屋
「公開プロポーズ!?」
「千聖! 声大きいよ……ここ三階のガーデンテラスだよ?」
連休明け、私たちは女子トークがしたくてまたガーデンテラスでランチをしている。
「びっくりなんですけど……。先週末に一体何があったの?」
そこで私は先週の土曜日にあったことを報告した。もちろん瑞穂のことと、付き合うことになったことのみで。
『いたしちゃいました!』
なんて、とてもじゃないが言えない。
「なんだ……弟さんの婚約者だったんだ。
良かったね! ……で、そこが解決したから付き合うことにったのね」
「うん……まあそんな感じかな……」
瑞穂のことはもちろん一番大きな問題だったけれど、私自身が宗司くんの一途さにやられた、というのも大きな理由だ。恥ずかしいから言わないけど。
「でもそこから一気にプロポーズでしょう? やっぱり出来る男は違うわね! 仕事が早いわ!」
「う、うん……あ、それと、私が地域枠でここに来たのって、やっぱりお兄ちゃんが仕組んだことだった。正確にはうちの家族みんなと、廣澤家のご両親も」
「千聖! 声大きいよ……ここ三階のガーデンテラスだよ?」
連休明け、私たちは女子トークがしたくてまたガーデンテラスでランチをしている。
「びっくりなんですけど……。先週末に一体何があったの?」
そこで私は先週の土曜日にあったことを報告した。もちろん瑞穂のことと、付き合うことになったことのみで。
『いたしちゃいました!』
なんて、とてもじゃないが言えない。
「なんだ……弟さんの婚約者だったんだ。
良かったね! ……で、そこが解決したから付き合うことにったのね」
「うん……まあそんな感じかな……」
瑞穂のことはもちろん一番大きな問題だったけれど、私自身が宗司くんの一途さにやられた、というのも大きな理由だ。恥ずかしいから言わないけど。
「でもそこから一気にプロポーズでしょう? やっぱり出来る男は違うわね! 仕事が早いわ!」
「う、うん……あ、それと、私が地域枠でここに来たのって、やっぱりお兄ちゃんが仕組んだことだった。正確にはうちの家族みんなと、廣澤家のご両親も」