跡取りドクターの長い恋煩い
　ブラから解放された乳房は思いがけず質量があって、笑美里の体の下に潜らせていた俺の左腕にこぼれてきた。
　その胸の頂きを本能のままに貪る。

「あぁん、やぁ〜っ」

　右手はその柔らかな塊の感触を確かめるかのようにもみほぐす。

「……そ、そーしくんっ」

「……こっちも……」

　今まさに揉みほぐしていた左胸の頂きもペロッと舐めてやる。

「あんっ……はぁ……きもちいぃ……」

『きもちいい』

　その言葉は俺のストッパーを取り払ってしまった。笑美里は悦んでいる。

　自らのボクサーパンツも取り払い、笑美里のクリーム色のショーツも取り払った。
するとそこは明らかに潤っていた。

「……笑美里、もっと気持ちよくしてあげる」

　初めて女性の潤った部分に指を忍ばせた。
熱い！
　指１本を忍ばせるのもキツそうだったが、俺が胸の頂きを味わっていると、どんどん挿入が滑らかになっていく。

「あ、あ、やん……きもちいい……えみり、おかしくなっちゃうよ」

　可愛い……。
『私』から『えみり』になってる。

「笑美里、おかしくなっていいよ」

　あまりにも可愛くて、深く深く口付けた。

　ところが、今の今まで舌を絡めてくれていたのに、なぜか突然反応が感じられなくなる。カラダもくたっと緩んでいる。

「……笑美里？」

　スー スー スー

「ね、寝てる⁉」

　これからだと言うのに、こいつは寝てしまったのか⁉　
嘘だろーっ！
　こ、この小悪魔めーっ！

　有り得ない……。
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