クールな許嫁の甘い独り占め。
……あれ、ちょっと待って。
リオンちゃんはストレートロングヘアをポニーテールにしてたような…あれ…?
「あー、もしかして勘違いさせてた?
ボク、男だよ」
「えーーーーー!?!?」
お、お、お、男の子!?!?
「そうなの!?」
「ごめんごめん、そりゃ勘違いするよね〜」
「わっ私の方こそ勘違いしてて…っ!
えっ、リオンくんの方がよかった!?」
「あはは、ちゃんでいいよ〜」
そのまま成り行きで誘われ、二人でワックに入ることになった。
「マジで驚かせてごめんね?」
「ううん…!あの、リオンちゃんはどうして女の子のカッコしてるの?って聞いてもいいの…?」
プライベートなことだし、聞かれたくないかな?と思いつつ、恐る恐る尋ねてみる。
「全然!コスプレのためだよ」
「こ、コスプレ?」
「うん、見るー?」
リオンちゃんが見せてくれた写真を見て、びっくりした。アニメの世界からそのまま出てきたような、美しさとハイクオリティ…!!
目の前の人物とは思えないくらい、別人に見えるしめちゃめちゃ綺麗だ!!
「めっちゃ綺麗だね!?すごい!!」
「あはは、ありがと〜」
「でも、どうしてコスプレのために女装を…?」
「なんてゆーかボク、凝り性なんだよね。
推しになりたい、少しでも近づきたい!って思ったら、日頃からレディース着て女の子らしい仕草を研究したくなっちゃってさ。
そしたら思ったよりハマっちゃって、今は普通におしゃれとして楽しんでるよ」
な、なるほど…すごいなぁ。