クールな許嫁の甘い独り占め。
私が高校生だとわかったからか、予算も聞いてくれた上でお店の人がいくつかメンズのネックレスを出してきてくれた。
どれもすごく綺麗だ。
シルバーかゴールドかだけでもかなり印象が違う。
「彼氏さんはどちらがお似合いですか」
「うーん、何となくシルバーですかね」
「では、こちらのネックレスはいかがでしょう」
見せてくれたのは、サークルモチーフのネックレスだ。
指輪をネックレスに通したようなシンプルなデザインで、どんなコーデにも合わせやすそうだし、シンプルだから付けやすいかも。
「サークルはご覧の通り切れ目がないことから、『永遠』や『途切れることのない愛』といった意味のモチーフになります」
その言葉にビビビッときた。
「これにします!」
「かしこまりました」
よかった!自分の中でしっくりくるプレゼントが買えた!
あとは家に帰ってケーキの下準備して、部屋の飾り付けして…、
その時スマホが鳴った。大志くんからだ。
「もしもし大志くん?」
「ごめん、さっちゃん!!蒼永くんがこれからさっちゃん迎えに行くって言い出して…!」
「ええっ!?」
今蒼永に帰って来られるのはマズイ…!!
「何とか引き留めて!!」
「一応桃と遊ぶことにしといたけど…まだ帰らせない方がいいよね?」
「当分は無理!!」
「わかった、何とかするから…さっちゃんも桃と夕飯食べることにしておくね!」
「ありがとう!!」