クールな許嫁の甘い独り占め。
14.許嫁の決意
今日は、中学の同窓会。
私にとっては、決戦の日でもある。
「さっちゃん、ほんとに大丈夫?」
大志くんは心配そうに私を見つめる。
「大丈夫っ!」
「僕たち、なるべく傍にいるからね」
「無理しないでよ」
「ありがとう桃ちゃん、大志くん」
今日の同窓会は、クラス問わず学年全体の大規模な会になっていて、会費を集めて貸し会議室みたいな大部屋を借りて行う。
結構な人数が来ててすごい。
みんな私服だから新鮮な感じがする。
ちなみに今日の私のコーディネートは、襟の大きな青色のトップスに白のショートパンツ。
髪型は編み込みに青いリボン、メイクもバッチリ。
爪は永美里さんにお願いして、気合を入れてかわいいデコネイルにしてもらった。
そして左手の薬指には、エンゲージリングが光っていた。
「すごく気合い入ってるね、さっちゃん。似合ってるよ」
「ありがとう。かわいくおしゃれしたら、自信持てるかなって」
「咲玖なりの武装ってことね」
「うん!」
そう、これは私なりの臨戦態勢。
今日は頑張って、怖がらずに目黒くんと話すんだ。
目黒くんと真正面から話せたら…、私の中で何かが変わるかもしれない。
大丈夫、桃ちゃんも大志くんもいる。
蒼永も頑張ってって背中を押してくれた。
迎えに来てくれるって言ってたし、大丈夫。
いざ、決戦の場へ…!