クールな許嫁の甘い独り占め。
今めっちゃキュンとした…っ。
めちゃめちゃ嬉しいよ〜〜!!
「なら急いで着替えてくるね!」
「じゃ、あっち行こ。使ってない教室あったから」
蒼永に言われるがまま、端っこの方にある空き教室に入る。ほとんどいらない椅子や机置き場になっていて、多分来る人はいない。
「えっ、蒼永も中入るの!?」
「だってこのカッコ、目立つじゃん。鍵閉めたら誰も入って来ないでしょ」
「じゃあ絶対見ないでね!!」
「はいはい」
私はカーテンの裏でひっそりと着替える。
紙袋から出した衣装を見て、びっくりした。
…あれ?なんか思ってた衣装と違うような…?
不思議に思いながら一応着替えてみるけど。
やっぱりこんな衣装知らないな!?
予定では羽つけて天使っぽい衣装のはずだったんだけど…確かにこれも白だけど…
「咲玖?着替えた?」
「あっ、えっと…」
「開けるよ?」
「まって…っ!!」
しかしシャっとカーテンを開けられてしまった。
思わず顔を隠してしまう。
だって、この格好って…
「咲玖…」
ウェディングドレスなんだもん……。
ミニ丈で純白のワンピースみたいな感じだけど、ちゃんと頭に付けるベールも入っていた。
絶対ウェディングドレスだよね?
紙袋ひっくり返したけど、天使の羽も輪っかもどこにもないし…!!
「恥ずかしいからあんまりみないで…っ」