心霊現象 研究同好会
「いえいえいえっ、むしろ心地良い感じで…って変なこと言っちゃってすみませんっ……!! えっとそのっ、全然 大丈夫ですのでっ……!!」
諏訪ちゃんの顔が、まるで茹でダコみたいに真っ赤になる。
それを見たら、なんだか こっちまで恥ずかしくなってきた……。
「えっと、とりあえずっ、嫌じゃなかったのなら良かったよっ」
「……はいっ!! 全然 嫌じゃなかったので大丈夫ですっ!!」
「よしっ、じゃあ片付けも終わったし さっさと帰ろうっ!!」
「はい、そうしましょうっ……!!」
と、ギクシャクとした状態で空き教室を出て、昇降口へと向かう。
部活をやってる生徒はもうみんな帰ったようで、俺たち以外は誰も居ない。
先生ともすれ違うことはなく昇降口に到着し、それぞれ靴を履き替えてから外に出た。
空き教室ではちょっと微妙な雰囲気になってしまったけど、外の空気を吸ったあとは、なんとなく気持ちが落ち着いてきた。
今はもう普通に話せる…と、思う。
「……あ、そういえば言うのを忘れてたけど、実は俺も結構 近所に住んでるんだ」
「あれっ、そうなんですかっ?」
「そうそう。 と言ってもここから徒歩十五分だけどね。 自転車なら大体…五分くらいかな。 もっと速いかも。 ということでー、困った時はすぐ連絡してね? いつ何時でもソッコーで行くからっ」