心霊現象 研究同好会
4 新たな出会い
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週明け、月曜日の放課後。
「どうも、倉本 蒼葉って言いますっ。 同好会に入会したくて来ましたーっ」
心霊現象 研究同好会が使ってる空き教室に、一人の男子がやって来た。
「倉本くんっ……!?」
「って、諏訪じゃんっ。 この同好会に入ってたんだ? 同じクラスなのに全然知らなかったーっ。 これからよろしくなっ」
……にこやかに言う彼──倉本くんは、私と同じクラスの人だ。
芸能人顔負けのイケメンで、明るくて、爽やかで、人当たりの良い人気者。
当然のようにクラスの中心的存在となっていて……私が大の苦手としてるタイプの男子……。
苦手な理由はもちろん、中三の時のアイツらと似た雰囲気だから。
爽やかな顔をしながらも、実は裏では危ないことをしてるんじゃ? と警戒してしまう。
そんな彼が、まさか心霊現象 研究同好会にやって来るとは……。
「うわ、蒼葉っ? 久しぶりーっ」
「梨乃先輩っ、お久しぶりですっ」
……って、梨乃先輩と顔見知り……?
「樫村、知り合いなの?」
と首を傾げる桜井先輩に、梨乃先輩が笑顔を見せる。
「うん、同じ小中学校の後輩っ。 ていうか三組に倉本 若葉って居るでしょ? 蒼葉は若葉の弟だよっ」
「あぁー、倉本の弟か。 確かに雰囲気が似てるな」
……なるほど、いわゆる幼なじみってやつなんだ。
実際に会ったのは久しぶりみたいだけど、じゃれ合ってる二人は確かに姉弟のように見えるかも。