意地悪王子様のホワイトデー大作戦
「僕に、実花子が言ってくれたコトも?」
僕は、ようやく最近、実花子に確認したくて堪らなくて、でも言い出せなかったことを口にだした。
「え?」
実花子が、目を丸くして、キョトンとしている。
(やっぱなー……)
バレンタインデーの夜、ベッドの上で散々実花子を食べ尽くして、気を失わせたのは僕だけど、全く覚えてないとは寂しいかぎりだ。
「え?千歳、拗ねてるの?」
僕は、実花子の返答をある程度予想はしていたけれど、気づけば拗ねた顔をしていたみたいだ。
「拗ねて……るかもしんないし、違うかもしんない」
「もー……拗ねてるじゃない」
実花子の困った顔を見て、僕はすぐに、にんまりとする。
「え?何よ、今日の千歳、へんっ」
「実花子が、僕のコトを考えて、僕のコトだけ見てるのが嬉しかったから。違わない?」
実花子の綺麗な瞳を見つめれば、僕の顔だけが、小さく映り込んでいる。
「まー……えと、その……多分あってるけど……」
「いこ、あと10分で始まるから」
僕は、手元の時計を見て、実花子と絡めた指先に力を込めると、実花子が一番観たがっていたイルカショーの会場へと向かった。
僕は、ようやく最近、実花子に確認したくて堪らなくて、でも言い出せなかったことを口にだした。
「え?」
実花子が、目を丸くして、キョトンとしている。
(やっぱなー……)
バレンタインデーの夜、ベッドの上で散々実花子を食べ尽くして、気を失わせたのは僕だけど、全く覚えてないとは寂しいかぎりだ。
「え?千歳、拗ねてるの?」
僕は、実花子の返答をある程度予想はしていたけれど、気づけば拗ねた顔をしていたみたいだ。
「拗ねて……るかもしんないし、違うかもしんない」
「もー……拗ねてるじゃない」
実花子の困った顔を見て、僕はすぐに、にんまりとする。
「え?何よ、今日の千歳、へんっ」
「実花子が、僕のコトを考えて、僕のコトだけ見てるのが嬉しかったから。違わない?」
実花子の綺麗な瞳を見つめれば、僕の顔だけが、小さく映り込んでいる。
「まー……えと、その……多分あってるけど……」
「いこ、あと10分で始まるから」
僕は、手元の時計を見て、実花子と絡めた指先に力を込めると、実花子が一番観たがっていたイルカショーの会場へと向かった。