独占愛~冷酷御曹司の甘い誘惑
「もうひとつ、謝罪させてください。私の勝手な振る舞いのせいであなたを巻き込んで、迷惑をかけて本当に申し訳ございません」
かしこまった態度と口調で頭を下げられた。
「謝ってすむ話ではないし、自己満足だと重々承知しています。許してもらえるとも、好意的に接してもらえるとも思っていません。それでも……ずっと謝りたかったの」
項垂れる朝霞さんの姿に驚く。
なんで、私に謝るのだろう?
瑛さんと朝霞さんにとって、私はなによりも邪魔な存在のはずなのに。
「……あの、顔を上げてください。事情は瑛さんから少し伺いました。正直、最初は驚き戸惑いましたが、最終的に納得して結婚したのは私です。瑛さんには母の件も含めとてもよくしていただきました」
「でも……」
「ですので、もう気になさらないでください」
朝霞さんの失踪は、私の人生を大きく変えるきっかけになった。
色々と嫌な思いやつらい経験をしたのも事実だ。
でも全部込みで選択したのは私だし、なによりも大好きな人の妻になれた。
さらに愛しい赤ちゃんも授かった。
十分すぎるほど幸せな結婚生活だった。
「朝霞さんは……私が嫌ではないんですか……?」
今、口にすべき問いかけではないかもしれない。
でも尋ねずにはいられなかった。
「え、嫌って……どうして?」
頭を上げた朝霞さんが困惑気味に質問する。
かしこまった態度と口調で頭を下げられた。
「謝ってすむ話ではないし、自己満足だと重々承知しています。許してもらえるとも、好意的に接してもらえるとも思っていません。それでも……ずっと謝りたかったの」
項垂れる朝霞さんの姿に驚く。
なんで、私に謝るのだろう?
瑛さんと朝霞さんにとって、私はなによりも邪魔な存在のはずなのに。
「……あの、顔を上げてください。事情は瑛さんから少し伺いました。正直、最初は驚き戸惑いましたが、最終的に納得して結婚したのは私です。瑛さんには母の件も含めとてもよくしていただきました」
「でも……」
「ですので、もう気になさらないでください」
朝霞さんの失踪は、私の人生を大きく変えるきっかけになった。
色々と嫌な思いやつらい経験をしたのも事実だ。
でも全部込みで選択したのは私だし、なによりも大好きな人の妻になれた。
さらに愛しい赤ちゃんも授かった。
十分すぎるほど幸せな結婚生活だった。
「朝霞さんは……私が嫌ではないんですか……?」
今、口にすべき問いかけではないかもしれない。
でも尋ねずにはいられなかった。
「え、嫌って……どうして?」
頭を上げた朝霞さんが困惑気味に質問する。