独占愛~冷酷御曹司の甘い誘惑
「しかも本家に無理やり連れて行ったうえに親族の標的にさせた。体調を崩させてしまうくらいショックを受けさせて……謝っても謝り切れない」
「本家訪問は衝撃的だったけど、瑛さんは私を守ってくれたでしょう? それからもずっと、とても大切にしてくれた」
本気で酷い真似をするなら庇ったり、看病なんてしないはずだ。
瑛さんは口調や視線は厳しく冷たいところもあったが、態度は優しかった。
どんな私も否定せず、いつだって私の気持ちを最優先にしてくれていたのを知っている。
初めて抱かれたときも、無理強いされなかった。
優しく、情熱的に、大切に触れられた。
思い出すだけで、自然に体温が上がっていく。
「彩萌? どうした? 体調が悪いのか?」
心配そうに顔を覗き込まれ、慌てて首を横に振る。
私の心配ばかりして、私ですら知らない私を、ずっと見てくれていた。
心の奥底から湧き上がるのは瑛さんを守りたい、愛しいと思う気持ちだった。
驚きや若干の呆れ、最初から話してほしかったという思いは多少なりともあるけれど、怒りは感じない。
膨らんでいく愛しさを抱えたまま、目の前の瑛さんの首元に抱きついた。
「彩萌?」
すぐに背中と腰に長い腕がまわる。
彼らしくない慌てた声に、少しだけ頬が緩んだ。
突拍子のない行動も全部受け入れてくれる。
そんな人は瑛さんしかいない。
「本家訪問は衝撃的だったけど、瑛さんは私を守ってくれたでしょう? それからもずっと、とても大切にしてくれた」
本気で酷い真似をするなら庇ったり、看病なんてしないはずだ。
瑛さんは口調や視線は厳しく冷たいところもあったが、態度は優しかった。
どんな私も否定せず、いつだって私の気持ちを最優先にしてくれていたのを知っている。
初めて抱かれたときも、無理強いされなかった。
優しく、情熱的に、大切に触れられた。
思い出すだけで、自然に体温が上がっていく。
「彩萌? どうした? 体調が悪いのか?」
心配そうに顔を覗き込まれ、慌てて首を横に振る。
私の心配ばかりして、私ですら知らない私を、ずっと見てくれていた。
心の奥底から湧き上がるのは瑛さんを守りたい、愛しいと思う気持ちだった。
驚きや若干の呆れ、最初から話してほしかったという思いは多少なりともあるけれど、怒りは感じない。
膨らんでいく愛しさを抱えたまま、目の前の瑛さんの首元に抱きついた。
「彩萌?」
すぐに背中と腰に長い腕がまわる。
彼らしくない慌てた声に、少しだけ頬が緩んだ。
突拍子のない行動も全部受け入れてくれる。
そんな人は瑛さんしかいない。