独占愛~冷酷御曹司の甘い誘惑
「……噛むな、と言っただろ? たとえお前自身でも体を傷つけるのは許さない。……もうお前は俺のものだ」



キスの合間に真剣な口調で宣言され、胸の中にくすぐったいような甘い感覚が広がる。



ただの契約相手なのに、なんで傷なんて気にするの?

 

頭に浮かぶ疑問は、もたらされる快感のせいで言葉にできない。

骨ばった長い指が、私の胸の形を大きく変えていく。

胸の下、中心……なぞるように唇で触れられ、頭の中がどんどん痺れだす。

時折吸いつかれ、肌に赤い花が咲き乱れる。

唇を舌先でなめた姿が壮絶に色っぽく、目が離せない。



「暑いな……」



そう言って、ばさりと乱雑に服を脱ぎすてる。

綺麗に筋肉のついた体に見惚れ、思わず指を伸ばしてしまう。



「大胆だな」



自身の指で包み込んだ私の指先に、キスが落とされる。

僅かな触れ合いに鼓動が暴れ出す。



「綺麗……」



露わになった彼の体への素直な感想を口にすると、睨まれる。



「……無意識か? タチが悪いな」



小さくつぶやく声はうまく耳に届かない。

グイッと体を引き起こされ、大きな手が大胆に私の体を撫でる。

素肌同士が触れる感触に腰が引けるが、瑛さんは離れるのを許さない。

どんどん上がる体温をもはや調節できず、熱い息が漏れる。



「……あっ……」



彼の胸元で私の胸が潰され、逃れようとするたびに深くキスされる。

上唇、下唇と甘噛みされ、頭の奥が蕩けそうになる。

再び押し倒され、シーツに沈む。

口づけに囚われている間に、私の下着がすべて取り払われてしまう。


太ももの間に彼が器用に体を入れ、骨ばった指を這わす。

再び激しく口づけられ、秘められた場所に骨ばった長い指が触れてくる。

ゆっくり焦らすような触れ方に腰が揺れる。
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