独占愛~冷酷御曹司の甘い誘惑
6.「お前は俺の妻だ」
「ごちそう様でした。おいしかったです」
用意してもらったお弁当を食べ終え、礼を告げた。
広いダイニングテーブルに向かい合って座る彼が、じっと見つめてくる。
「あの……?」
「口に合ったならよかった」
そう言って、視線を外し、食べ終えた弁当箱を片づけ始める。
「私が……」
「いい。お前はまだ部屋の片づけが終わっていないだろ」
「でも、瑛さんもお仕事がありますよね」
なにもかもしてもらうのは、さすがに気が引ける。
立ち上がり、台所にグラス類を運ぼうとすると、大きな手が私の動きを阻む。
「必要ないと言っただろ。早く済ませないと眠れなくなるぞ」
「え……?」
どういう、意味?
まさか……今日も私を抱くの?
脳裏に数日前の熱い情事が蘇り、一気に体温が上がる。
「彩萌、顔が赤いがまだ体調が悪い?」
骨ばった指が伸ばされた頬に、熱が溜まる。
「熱は、ないな」
さらに額へと触れる手に、心拍数がどんどん上がる。
「大丈夫、です」
なんとか声を絞り出し、慌てて距離を取る。
すると、瑛さんが訝しげに首を傾げた。
「なんで急に……ああ……思い出した?」
ニッと口角を上げる彼の目は、反応を面白がっているようだ。
「今日からはずっと一緒だと、体で認識しあうのも大切だな」
「なにを、言って……」
壮絶な色香を纏った瑛さんが近づいて、私の顔周りの髪を緩慢に梳く。
「……真っ赤。可愛いな、お前」
優しい視線を向けられ、胸が苦しくなった。
数日前に会ったときとは別人のような声の響きに心が揺れる。
用意してもらったお弁当を食べ終え、礼を告げた。
広いダイニングテーブルに向かい合って座る彼が、じっと見つめてくる。
「あの……?」
「口に合ったならよかった」
そう言って、視線を外し、食べ終えた弁当箱を片づけ始める。
「私が……」
「いい。お前はまだ部屋の片づけが終わっていないだろ」
「でも、瑛さんもお仕事がありますよね」
なにもかもしてもらうのは、さすがに気が引ける。
立ち上がり、台所にグラス類を運ぼうとすると、大きな手が私の動きを阻む。
「必要ないと言っただろ。早く済ませないと眠れなくなるぞ」
「え……?」
どういう、意味?
まさか……今日も私を抱くの?
脳裏に数日前の熱い情事が蘇り、一気に体温が上がる。
「彩萌、顔が赤いがまだ体調が悪い?」
骨ばった指が伸ばされた頬に、熱が溜まる。
「熱は、ないな」
さらに額へと触れる手に、心拍数がどんどん上がる。
「大丈夫、です」
なんとか声を絞り出し、慌てて距離を取る。
すると、瑛さんが訝しげに首を傾げた。
「なんで急に……ああ……思い出した?」
ニッと口角を上げる彼の目は、反応を面白がっているようだ。
「今日からはずっと一緒だと、体で認識しあうのも大切だな」
「なにを、言って……」
壮絶な色香を纏った瑛さんが近づいて、私の顔周りの髪を緩慢に梳く。
「……真っ赤。可愛いな、お前」
優しい視線を向けられ、胸が苦しくなった。
数日前に会ったときとは別人のような声の響きに心が揺れる。