私の人生を変えてくれた人 2

「そうなんですよね…
 多分、どちらかだけなら耐えられるんだと思うんですけど重なってしまうと…
 耐えられないんだと思います…」

「一つだけでも苦しいはずですもんね…」

「だから…重ならないようにするためにどうにか出来るのは…体育の方なんですよね…
 夢はどうにも出来ないですから…」

「そうですね…
 でもどうするんですか?
 彼女の目はもう戻ってこない…
 彼女はそのことにも苦しんでるはずです…」

「分かってます…」

「彼女授業中に、時々窓から外の様子見てるんです
 外で体育やってる子達のことを
 悲しそうな目で見てるんですよ…」
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