私の人生を変えてくれた人 2

「ありがと…
 このまま話してもいい…?」

「はい…」

私は先生の胸に顔をうずめてそう答えた

「岩本はさぁ…
 これからどうしたい?
 体育と部活…」

「どうしたいと聞かれても…
 今まで通りやるんじゃないんですか?」

「岩本はそれでいいの?」

「……どういうことですか?」

「俺はさぁ…
 岩本にもう苦しんでほしくないんだよ…」

「別に私は苦しんでなんか…」

「じゃあ何で…
 何で感情捨てたの…
 何で生きるのを諦めたような目をしてたの…」

 そう言った先生の手は震えていた
 私のせいで下山先生をこんなにも苦しめていたなんて…
 先生、ごめんね…
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