クローバー
それから俺と天音は無言で歩き続けた。
何も考えずにただ黙々と。
どのくらい歩いただろう?
眩しい太陽が穏やかな夕陽に変わり見えない所に隠れようとしている。
俺達は河原の土手道を歩いている。この場所には見覚えがある。
去年の夏に祖父と祖母と俺とで花火を見に来ていた。この町には親戚がいて合流して一緒に花火を見ていた。確か電車で二駅目だったと思う。そう考えるとかなりの距離を歩いたんだなと実感する。
「大分遠くまで来ちゃったね。疲れちゃった。座らない?」
俺が物思いに耽っていると天音が久々に口を開いた。
草の上に座ると、足が疲れていることが分かる。こんなに歩いたのは久々だ。
「去年ね、ここで花火見たんだ。結構近くで上がるんだけど、それがスゴい迫力なの!」
去年、天音もここにいたことを知り俺は驚いた。
「本当か?俺も去年ここで花火見てた。」
天音も驚いてる。
「うっそ!?全然気がつかなかった。」
「当たり前だろ。人は沢山いたし、第一お互い知り合って無かったし。」
何も考えずにただ黙々と。
どのくらい歩いただろう?
眩しい太陽が穏やかな夕陽に変わり見えない所に隠れようとしている。
俺達は河原の土手道を歩いている。この場所には見覚えがある。
去年の夏に祖父と祖母と俺とで花火を見に来ていた。この町には親戚がいて合流して一緒に花火を見ていた。確か電車で二駅目だったと思う。そう考えるとかなりの距離を歩いたんだなと実感する。
「大分遠くまで来ちゃったね。疲れちゃった。座らない?」
俺が物思いに耽っていると天音が久々に口を開いた。
草の上に座ると、足が疲れていることが分かる。こんなに歩いたのは久々だ。
「去年ね、ここで花火見たんだ。結構近くで上がるんだけど、それがスゴい迫力なの!」
去年、天音もここにいたことを知り俺は驚いた。
「本当か?俺も去年ここで花火見てた。」
天音も驚いてる。
「うっそ!?全然気がつかなかった。」
「当たり前だろ。人は沢山いたし、第一お互い知り合って無かったし。」