クローバー
拒絶と涙と約束
「ん、うーん…。」
窓から射し込む光が顔に当たり眩しくて目が覚めた。起き上がって窓の外に目を向けた。
「またか…。」
あれから…あの一人ぼっちのときから10年が過ぎた。今も昔も変わって無い…。小学校も中学校も友達は一人もいなかった。
寄り添ってくるヤツはいた。だけど俺の方が拒絶した。友達なんていらないと思っていたから。だから高校生になった今も俺は一人ぼっち。
それでいい。
それが一番安心できるから。