1monthCinderella〜契約彼氏は魔法使い〜
ランチを食べた後、ドリンクバーで色々と飲みながらこの3日間の出来事を京子に説明した。
「長友さんって、ガチで王子様じゃん」
「うん」
「夜にじっくり話を聞きたい」
「ごめん、今一緒に住んでいて」
「いきなり同棲!」
流石に1ヶ月の契約恋人とか言えない。
「フランスからご両親が一時帰国をするからそれまで一緒に暮らすことになって」
「もしかしてセレブ?」
「何となくそんな気がする」
「まぁ亜由美が選んだのなら応援する。だって、亜由美が原石だってことをちゃんと分かっていたってことでしょ。どっかのゲスと違って」
話すことが沢山あってあっという間に時間が過ぎていた。
慌てて店を出ると後ろから上野慎一がついてきてる。
気持ちが悪いが無視をして二人で教室に入ると今度は先に席に着いてた佐藤隆が手を上げていた。
「で?あいつ何?」
「さっきの講義の時に話を掛けられた。私だって気がつかないみたい」
「あいつも自分の彼女をゲームの景品にするあたりゲスいよね」
近づかないように入り口近くの席に座った。
「この講義って乃乃がいないよね?」
「たしか」
「なんか嫌な予感がするから気をつけて帰ってよね」
「うん」
スマホにお知らせが入り確認すると竜基さんからだ。
少しホッとした。
京子はこの後に講義があるが、私は今日はもう講義がないので教室を出ようとした時。
「なぁ無視すんなよ」
佐藤隆は無視をしてもかまわずに話を掛けてくる。
「名前くらい教えてくれてもいいじゃん」
しつこい、と思った時腕を掴まれて引き寄せられる。
怖い
「松下さん」上野慎一が名前を呼んで走ってくると佐藤隆の動きが止まった。
「まじかよ、ジミクラ?」
私には魔法がかかっている。大丈夫。
佐藤隆の手を振り解くと
「センスのないつまらないネーミング」
「何だよ、今までダサいのってわざと?今から遊びに行かね?」
上野慎一が佐藤隆を制する。
「井口さんどうしたんだよ」
「あいつ最近うざいからさ。お前にやろうと思っていたところ」
「何言ってるんだよ」
二人が言い合っている隙に正門に向かう。
後少しで正門を出ると思った時にまた佐藤隆に腕を掴まれ全身が粟だった瞬間、今度は頼もしい声が聞こえた。
「亜由美」
「竜基さん」
竜基さんはさりげなく私を抱き寄せると慎一と佐藤隆をチラリと見て「どちら様」と言った。
その言い方が大人の色気とそれでいていき過ぎない程度の威圧感がありクズ男二人組は一瞬たじろいだ様に見えた。
「ただのクラスメイトです」
「そう、じゃあ行こうか」
竜基さんのエスコートで助手席に乗り込み窓の外を見るとぼーぜんと立ち尽くす二人の姿が見えた。
「長友さんって、ガチで王子様じゃん」
「うん」
「夜にじっくり話を聞きたい」
「ごめん、今一緒に住んでいて」
「いきなり同棲!」
流石に1ヶ月の契約恋人とか言えない。
「フランスからご両親が一時帰国をするからそれまで一緒に暮らすことになって」
「もしかしてセレブ?」
「何となくそんな気がする」
「まぁ亜由美が選んだのなら応援する。だって、亜由美が原石だってことをちゃんと分かっていたってことでしょ。どっかのゲスと違って」
話すことが沢山あってあっという間に時間が過ぎていた。
慌てて店を出ると後ろから上野慎一がついてきてる。
気持ちが悪いが無視をして二人で教室に入ると今度は先に席に着いてた佐藤隆が手を上げていた。
「で?あいつ何?」
「さっきの講義の時に話を掛けられた。私だって気がつかないみたい」
「あいつも自分の彼女をゲームの景品にするあたりゲスいよね」
近づかないように入り口近くの席に座った。
「この講義って乃乃がいないよね?」
「たしか」
「なんか嫌な予感がするから気をつけて帰ってよね」
「うん」
スマホにお知らせが入り確認すると竜基さんからだ。
少しホッとした。
京子はこの後に講義があるが、私は今日はもう講義がないので教室を出ようとした時。
「なぁ無視すんなよ」
佐藤隆は無視をしてもかまわずに話を掛けてくる。
「名前くらい教えてくれてもいいじゃん」
しつこい、と思った時腕を掴まれて引き寄せられる。
怖い
「松下さん」上野慎一が名前を呼んで走ってくると佐藤隆の動きが止まった。
「まじかよ、ジミクラ?」
私には魔法がかかっている。大丈夫。
佐藤隆の手を振り解くと
「センスのないつまらないネーミング」
「何だよ、今までダサいのってわざと?今から遊びに行かね?」
上野慎一が佐藤隆を制する。
「井口さんどうしたんだよ」
「あいつ最近うざいからさ。お前にやろうと思っていたところ」
「何言ってるんだよ」
二人が言い合っている隙に正門に向かう。
後少しで正門を出ると思った時にまた佐藤隆に腕を掴まれ全身が粟だった瞬間、今度は頼もしい声が聞こえた。
「亜由美」
「竜基さん」
竜基さんはさりげなく私を抱き寄せると慎一と佐藤隆をチラリと見て「どちら様」と言った。
その言い方が大人の色気とそれでいていき過ぎない程度の威圧感がありクズ男二人組は一瞬たじろいだ様に見えた。
「ただのクラスメイトです」
「そう、じゃあ行こうか」
竜基さんのエスコートで助手席に乗り込み窓の外を見るとぼーぜんと立ち尽くす二人の姿が見えた。