1monthCinderella〜契約彼氏は魔法使い〜
帰りの車の中でも足が震えていて、マンションの玄関に入った途端、力が抜けてヘナヘナとなったところを支えられ、なぜかお姫様抱っこをされている。
「怖かった?」
「怖かったです」
竜基さんは私を抱っこしたままソファに座ると膝の上に乗った状態になった。
「今日のハグタイム」
竜基さんの首に腕を回すと抱きしめてくれた。
落ち着く。
また心臓が速くなった。
1ヶ月だけの関係だ。本気になったら辛いだけ。
ちゃんと線を引こうと思っても竜基さんの腕の中はとても心地よい。
失いたくないな
・・・だ、、、ダメだから高望みをしちゃダメ。
そう自分にいいきかせる。
「落ち着いた?」
「はい。シャワー浴びて寝ます」
これ以上、何かを求めてしまう前に離れようと思い竜基さんの膝から降りるとバスルームへ向かった。
熱くなった体を熱めのシャワーで落ち着かせる。
いやらしい身体ってあの男が言ってたけど、毎日同じベッドで寝てるのに竜基さんは何にも感じてない、そもそも恋愛感情を持たない私だからこそ今ここにいるんだから。
おやすみを言うためにリビングに向かうと竜基さんは誰かと話中だ、聞かないようにそっと離れようとした時“お見合い”という言葉が聞こえてダメだとわかっていたにそこから動けなくなった。
「そのお見合いはそっちできちんと断って」
「俺には一緒に暮らしている恋人がいるんだ」
「切るからな」
「ふうっ」通話が終わった後に大きなため息をついているのを聞いてゆっくりと音を立てないようにベッドルームに向かった。
結婚をしたくない本当の理由ってなんだろう?
竜基さんは30歳って言っていたしまだ遊んでいたいとか?
やっぱり好きな人がいるとか?
眠ろうとベッドに入っても色々と考えてしまって眠れないでいると竜基さんがベッドルームに入ってきた。
竜基さんは私が寝ている側に腰掛けると顔を覗き込む。今更、起きているとは言いづらくて寝たふりをしていると耳元に熱を感じた。
「おやすみも言わないで寝てしまうなんて、あいさつの出来ない子に育てた覚えはありませんよ」
声が届く度に耳に息がかかり背中に軽い痺れがきて、思わず「ふっ」と声が出てしまった為、狸寝入りを諦めた。
変な声を出してしまった恥ずかしさに掛け布団で鼻先まで隠した。
「ごめんなさい。おやすみなさい」
「おやすみ」
聞いてみようか?
「あの」
「どうした?」
やっぱり恥ずかしい。
「やっぱりいいです」
「そういう中途半端が気になる」
そう言うと、布団をはがされてしまった為、枕で顔を隠す。
「亜由美、話してごらん」
「私って、いやらしい身体なんですか?」
笑って軽くあしらわれるだろうと思っていたのに手で口元を押さえた。
「さっきのクズ男が言っていた事が気になる?」
「えっと」
「そうだね、ベッドに誘うことばかりを考えているような男からすると隙だらけにみえるからね。少しレッスンしようか」
「何を?」
「キスしようか」
「あの・・」
何かを言おうとした時にはもう唇が塞がれていた。
ファーストキス
竜基さんが初めてで良かったかも。
竜基さんの唇は柔らかくて重なって繋がっているところが熱い。
「亜由美、少し口を開いて」
言われるがまま少しだけ唇を開くと竜基さんの舌が入ってくる。どうすればいいのか戸惑っていると、唇が離れていく。
私が何もできなくてもうキスはおしまいなんだろうか、もう少しこうしていたいのに。
「何もしなくていいよ。ただ俺を受け入れて」
そう言うと、もっと欲しいと思った唇がまたかさねられ、舌がさっきよりも深く侵入し絡んでくる。気持ちよさにとろけてしまいそうだ。
何も考えられず余韻に浸っていると今度はおでこに軽く口付けされ「お休み」と言うといつものポジションからベッドに入って眠ってしまった。
体が振動しそうなほど心臓がうるさい。
唇をそっと触って自分が竜基さんに惹かれていることに改めて気付かされてしまった。
これはレッスンだよね。
「怖かった?」
「怖かったです」
竜基さんは私を抱っこしたままソファに座ると膝の上に乗った状態になった。
「今日のハグタイム」
竜基さんの首に腕を回すと抱きしめてくれた。
落ち着く。
また心臓が速くなった。
1ヶ月だけの関係だ。本気になったら辛いだけ。
ちゃんと線を引こうと思っても竜基さんの腕の中はとても心地よい。
失いたくないな
・・・だ、、、ダメだから高望みをしちゃダメ。
そう自分にいいきかせる。
「落ち着いた?」
「はい。シャワー浴びて寝ます」
これ以上、何かを求めてしまう前に離れようと思い竜基さんの膝から降りるとバスルームへ向かった。
熱くなった体を熱めのシャワーで落ち着かせる。
いやらしい身体ってあの男が言ってたけど、毎日同じベッドで寝てるのに竜基さんは何にも感じてない、そもそも恋愛感情を持たない私だからこそ今ここにいるんだから。
おやすみを言うためにリビングに向かうと竜基さんは誰かと話中だ、聞かないようにそっと離れようとした時“お見合い”という言葉が聞こえてダメだとわかっていたにそこから動けなくなった。
「そのお見合いはそっちできちんと断って」
「俺には一緒に暮らしている恋人がいるんだ」
「切るからな」
「ふうっ」通話が終わった後に大きなため息をついているのを聞いてゆっくりと音を立てないようにベッドルームに向かった。
結婚をしたくない本当の理由ってなんだろう?
竜基さんは30歳って言っていたしまだ遊んでいたいとか?
やっぱり好きな人がいるとか?
眠ろうとベッドに入っても色々と考えてしまって眠れないでいると竜基さんがベッドルームに入ってきた。
竜基さんは私が寝ている側に腰掛けると顔を覗き込む。今更、起きているとは言いづらくて寝たふりをしていると耳元に熱を感じた。
「おやすみも言わないで寝てしまうなんて、あいさつの出来ない子に育てた覚えはありませんよ」
声が届く度に耳に息がかかり背中に軽い痺れがきて、思わず「ふっ」と声が出てしまった為、狸寝入りを諦めた。
変な声を出してしまった恥ずかしさに掛け布団で鼻先まで隠した。
「ごめんなさい。おやすみなさい」
「おやすみ」
聞いてみようか?
「あの」
「どうした?」
やっぱり恥ずかしい。
「やっぱりいいです」
「そういう中途半端が気になる」
そう言うと、布団をはがされてしまった為、枕で顔を隠す。
「亜由美、話してごらん」
「私って、いやらしい身体なんですか?」
笑って軽くあしらわれるだろうと思っていたのに手で口元を押さえた。
「さっきのクズ男が言っていた事が気になる?」
「えっと」
「そうだね、ベッドに誘うことばかりを考えているような男からすると隙だらけにみえるからね。少しレッスンしようか」
「何を?」
「キスしようか」
「あの・・」
何かを言おうとした時にはもう唇が塞がれていた。
ファーストキス
竜基さんが初めてで良かったかも。
竜基さんの唇は柔らかくて重なって繋がっているところが熱い。
「亜由美、少し口を開いて」
言われるがまま少しだけ唇を開くと竜基さんの舌が入ってくる。どうすればいいのか戸惑っていると、唇が離れていく。
私が何もできなくてもうキスはおしまいなんだろうか、もう少しこうしていたいのに。
「何もしなくていいよ。ただ俺を受け入れて」
そう言うと、もっと欲しいと思った唇がまたかさねられ、舌がさっきよりも深く侵入し絡んでくる。気持ちよさにとろけてしまいそうだ。
何も考えられず余韻に浸っていると今度はおでこに軽く口付けされ「お休み」と言うといつものポジションからベッドに入って眠ってしまった。
体が振動しそうなほど心臓がうるさい。
唇をそっと触って自分が竜基さんに惹かれていることに改めて気付かされてしまった。
これはレッスンだよね。