1monthCinderella〜契約彼氏は魔法使い〜
結局、昨夜も私一人だけイカされてしまった。
でも竜基さんは最後までしない。竜基さんはどうしてるんだろう?私ではその気にならないのか、それとも香水の人としてるのかも知れない。
私はあくまでも1ヶ月だけの両親に恋人がいるという証拠品(偽物)であって本当の恋人ではないんだからこれ以上の感情はダメだ。
って、あれ?
もしかして本命の人って両親に合わせられない人?その人の為に見合い話を無くしたいってこと?もしかして本命って人妻?
だから、私がこの部屋にいても問題ないって事?
竜基さん、不倫してるの?
いつもの魔法をかけてもらって大学に行って講義を受けている間グルグルと竜基さんのことばかり考えている。
最近は講義で一緒になる人から声をかけらるようになった。それはとても他愛もない話だけど二年経ってキャンパスライフにデビューした感じだ。
おしゃれをすることはある意味周りへの配慮でもあるのかも知れない、今までは顔を隠して俯いて周りをシャットアウトしていた。
竜基さんは私を見た目だけでなく中身から改善させてくれて自分自身も少し自信がついた。だから今、変わる事ができた。
たくさんお金を使わせしまったけど、その分竜基さんの恋の為に最善を尽くそう。
そう決意しても、心の片隅に棘が刺さってしまったようにチクっと痛みが差した。
「松下さんだよね?」
考え事をしているとそこに顔は見たことがある男性が声をかけてきた。
「はい」
「経済論をとっていたよね」
「そうです」
「急きょ教室が変わったから知らせてくれって言われて8号棟106だって」
「ありがとう」
「じゃあ、俺は他にも伝えるから」
そう言ってその男性は他の男性に声を掛けていた。
この時間のこの講座は受講生が少なく確かに8号棟でも問題がない。いくつかの建物は建て直しをしているが、8号棟と9号棟はこの大学ができた当時のものになるので、古く小さな教室がたくさん入っている。滅多に使われることは無くなったが人数の少ない講座の代替えとして使われることが多い。
ただ、メインの棟からは少し離れた所にあるから、急いで教室に向かった。
教えられた106に入るとまだ誰もきていない。
あれ?間違った?と思い廊下に出ようとしたら先ほどここを教えてくれた男性が入口を塞いでニヤニヤしている。
「全然ジミクラじゃねぇじゃん。てか、おっぱいでかいところとかモロタイプなんだけど」
しまった。考え事していて警戒することを忘れてしまった。
とりあえず落ち着いて距離をとってそれからバッグのポケットに挿してあるペンのボタンを押した。
落ち着け
「本当にこの教室であってる?」
男はニヤニヤしながら近づいてくる、その背後にはスマホを片手に持った男が入ってきてドアを閉めると鍵をかけた。
「あってるよ、ここで三人で楽しむための部屋だから」
「どう言うこと?」
「俺らめっちゃ上手だから、いっぱいイカせてやるから、ついでに動画もとってやるよ」
「近づかないで」
後ずさると楽しそうに歩いてくる男と後ろではスマホをこちらに向けているのはきっと録画をしているんだろう。
「そのおっぱいで俺の挟んでよ。怯えてる姿だけで勃ってきた」
「お前変態過ぎ」
タイミングをしくじったら、怖い。
「せっかくだから楽しもうぜ、ふははは」
手が伸びてくる、捕まったら終わりだ。
バッグにつけた防犯ブザーの紐を引くとけたたましい電子音が鳴り響き、男が怯んだすきに二人の男の顔にスプレーを吹きかける。
うあああああああああああああ
痛え、痛えよ
二人の男は目を押さえながら叫んでいる。
急所を蹴るように言われたことを思い出して目の前の男の股間を思いっきり蹴り上げるとぎゃあああと悲鳴をあげて蹲った。
居酒屋での立ち仕事とウォーキングにより思っていたよりも足に筋力がついていたようだ。
スマホを持っていた男の足の甲をヒールの踵で力一杯踏みつけるとこっちも悲鳴をあげてしゃがみ込もうとした時にバランスを崩してひっくり返ったのでこちらも股間を踏みつけると持っていたスマホを放り出して股間を押さえながら蹲っていた。その隙に、その男のスマホを拾ってからドアまで走っていると「大丈夫か?」という声とともにドアを叩く音がした。
でも竜基さんは最後までしない。竜基さんはどうしてるんだろう?私ではその気にならないのか、それとも香水の人としてるのかも知れない。
私はあくまでも1ヶ月だけの両親に恋人がいるという証拠品(偽物)であって本当の恋人ではないんだからこれ以上の感情はダメだ。
って、あれ?
もしかして本命の人って両親に合わせられない人?その人の為に見合い話を無くしたいってこと?もしかして本命って人妻?
だから、私がこの部屋にいても問題ないって事?
竜基さん、不倫してるの?
いつもの魔法をかけてもらって大学に行って講義を受けている間グルグルと竜基さんのことばかり考えている。
最近は講義で一緒になる人から声をかけらるようになった。それはとても他愛もない話だけど二年経ってキャンパスライフにデビューした感じだ。
おしゃれをすることはある意味周りへの配慮でもあるのかも知れない、今までは顔を隠して俯いて周りをシャットアウトしていた。
竜基さんは私を見た目だけでなく中身から改善させてくれて自分自身も少し自信がついた。だから今、変わる事ができた。
たくさんお金を使わせしまったけど、その分竜基さんの恋の為に最善を尽くそう。
そう決意しても、心の片隅に棘が刺さってしまったようにチクっと痛みが差した。
「松下さんだよね?」
考え事をしているとそこに顔は見たことがある男性が声をかけてきた。
「はい」
「経済論をとっていたよね」
「そうです」
「急きょ教室が変わったから知らせてくれって言われて8号棟106だって」
「ありがとう」
「じゃあ、俺は他にも伝えるから」
そう言ってその男性は他の男性に声を掛けていた。
この時間のこの講座は受講生が少なく確かに8号棟でも問題がない。いくつかの建物は建て直しをしているが、8号棟と9号棟はこの大学ができた当時のものになるので、古く小さな教室がたくさん入っている。滅多に使われることは無くなったが人数の少ない講座の代替えとして使われることが多い。
ただ、メインの棟からは少し離れた所にあるから、急いで教室に向かった。
教えられた106に入るとまだ誰もきていない。
あれ?間違った?と思い廊下に出ようとしたら先ほどここを教えてくれた男性が入口を塞いでニヤニヤしている。
「全然ジミクラじゃねぇじゃん。てか、おっぱいでかいところとかモロタイプなんだけど」
しまった。考え事していて警戒することを忘れてしまった。
とりあえず落ち着いて距離をとってそれからバッグのポケットに挿してあるペンのボタンを押した。
落ち着け
「本当にこの教室であってる?」
男はニヤニヤしながら近づいてくる、その背後にはスマホを片手に持った男が入ってきてドアを閉めると鍵をかけた。
「あってるよ、ここで三人で楽しむための部屋だから」
「どう言うこと?」
「俺らめっちゃ上手だから、いっぱいイカせてやるから、ついでに動画もとってやるよ」
「近づかないで」
後ずさると楽しそうに歩いてくる男と後ろではスマホをこちらに向けているのはきっと録画をしているんだろう。
「そのおっぱいで俺の挟んでよ。怯えてる姿だけで勃ってきた」
「お前変態過ぎ」
タイミングをしくじったら、怖い。
「せっかくだから楽しもうぜ、ふははは」
手が伸びてくる、捕まったら終わりだ。
バッグにつけた防犯ブザーの紐を引くとけたたましい電子音が鳴り響き、男が怯んだすきに二人の男の顔にスプレーを吹きかける。
うあああああああああああああ
痛え、痛えよ
二人の男は目を押さえながら叫んでいる。
急所を蹴るように言われたことを思い出して目の前の男の股間を思いっきり蹴り上げるとぎゃあああと悲鳴をあげて蹲った。
居酒屋での立ち仕事とウォーキングにより思っていたよりも足に筋力がついていたようだ。
スマホを持っていた男の足の甲をヒールの踵で力一杯踏みつけるとこっちも悲鳴をあげてしゃがみ込もうとした時にバランスを崩してひっくり返ったのでこちらも股間を踏みつけると持っていたスマホを放り出して股間を押さえながら蹲っていた。その隙に、その男のスマホを拾ってからドアまで走っていると「大丈夫か?」という声とともにドアを叩く音がした。