スパダリ部長に愛されてます
お言葉に甘えて家まで送ってもらうことにした。
帰りも当然のように手を繋がれる。
お酒に酔って、2人の手は熱くなっている。
11月下旬の外のひんやりとした空気が熱い身体に気持ち良い。
お店の中での饒舌さがうそのように、2人とも無言で歩く。
まだ家に着かなければいいのに、と思うけれど、
あっという間に、見慣れた自分のマンションに到着した。
「賢二さん、ここです。」
右手でマンションを指さしながら言った途端、ふわっとその手を引き寄せられた。
「え?」と思うと、すっぽりと部長の胸の中に包まれていた。
いや、じゃないけど、でも、どうしよう。
酔った頭では何もできず、
腕をまわすでもなく、拒否するでもなく、部長の胸の中で立ち尽くしていた。
しばらく抱きしめられたあと、
部長が「ごめん」と言って、少し身体をはなす。
部長を見上げると、じっと見つめられ、形の良い唇が降りてきた。
キスされると思ったら、おでことこめかみ辺りに1回ずつ口づけをされた。
最後に、もう一度強く抱きしめられ、
耳元で「今日はありがとう。」と言われた。
「こちらこそありがとうございました。ごちそうさまでした。」
部長を部屋に上げようか、お茶を出そうか、とも思ったけれど、
さすがにいきなりすぎるかと思い、さっと身を引いて、頭を下げる。
「部屋に着いたら、メールして。」
「はい。賢二さんも。
おやすみなさい。」
「おやすみなさい。」
私がエントランスから見えなくなるところまで、部長は見送ってくれていた。
部長はアメリカ生活が長かったから、アメリカ式の挨拶かしらね、
とキスの理由を考えながら、その場から立ち去る。
帰りも当然のように手を繋がれる。
お酒に酔って、2人の手は熱くなっている。
11月下旬の外のひんやりとした空気が熱い身体に気持ち良い。
お店の中での饒舌さがうそのように、2人とも無言で歩く。
まだ家に着かなければいいのに、と思うけれど、
あっという間に、見慣れた自分のマンションに到着した。
「賢二さん、ここです。」
右手でマンションを指さしながら言った途端、ふわっとその手を引き寄せられた。
「え?」と思うと、すっぽりと部長の胸の中に包まれていた。
いや、じゃないけど、でも、どうしよう。
酔った頭では何もできず、
腕をまわすでもなく、拒否するでもなく、部長の胸の中で立ち尽くしていた。
しばらく抱きしめられたあと、
部長が「ごめん」と言って、少し身体をはなす。
部長を見上げると、じっと見つめられ、形の良い唇が降りてきた。
キスされると思ったら、おでことこめかみ辺りに1回ずつ口づけをされた。
最後に、もう一度強く抱きしめられ、
耳元で「今日はありがとう。」と言われた。
「こちらこそありがとうございました。ごちそうさまでした。」
部長を部屋に上げようか、お茶を出そうか、とも思ったけれど、
さすがにいきなりすぎるかと思い、さっと身を引いて、頭を下げる。
「部屋に着いたら、メールして。」
「はい。賢二さんも。
おやすみなさい。」
「おやすみなさい。」
私がエントランスから見えなくなるところまで、部長は見送ってくれていた。
部長はアメリカ生活が長かったから、アメリカ式の挨拶かしらね、
とキスの理由を考えながら、その場から立ち去る。