Cherry Blossoms〜白銀の女神〜

「イエティが会った捜査官はお前だろ？邪魔ばかりしやがって！」

「お前たちは人を無差別に傷付け、命を奪っているテロリストだ。何が何でも止める」

桜士がそう言うと、「ふざけやがって」と言いながらテッドが懐から拳銃を取り出す。一触即発、緊張が走る。

その時、ジェイムズが口を開いた。

「メドューサ、ミノタウロス、ここはホテルに近い。銃を撃てば人が来るかもしれないし、ナイフで斬り付けてもすぐに警察が来る。やめておけ」

「チッ、わかったよ。スキュラ」

舌打ちをしながらテッドーーー否、ミノタウロスは拳銃をホルスターにしまう。メドューサ、ミノタウロス、スキュラは彼らのコードネームだろう。

「勝手に話を進めるな。お前たちは我々が拘束する」

十がそう言い、拳銃を取り出そうとした。するとジェイムズーーー否、スキュラはニヤリと笑うとポケットから何かを取り出した。それを見て、桜士は「やめろ！！」と叫ぶ。それは、爆弾の遠隔操作スイッチだった。