Cherry Blossoms〜白銀の女神〜

その後、一花はナイトルーティンも教えてくれた。

「夕方の六時から夕食の支度を始めて、七時くらいには食べてますね。洗い物は弟たちに任せて、夜のジョギングに行きます。帰って来たらストレッチをして、お風呂に入って、化粧水と乳液をつけた後、手術の映像を見るか、弟たちに勉強を教えるか、父とドラマを見るか、しています」

「かなり家でもお忙しいんですね。休めていますか？」

桜士は心配になり、訊ねる。日々を過ごす上で欠かせないのが家事だが、洗濯や掃除に料理と体力を使い大変だ。だが、一花はニコリと笑って言う。

「家族が笑ってくれるだけで、疲れなんて吹き飛んじゃいますよ！」

その笑顔を見て、桜士は胸を高鳴らせながら思う。共に未来を作っていくのなら、一花しか無理だと……。