Restart~あなたが好きだから~
その空気を振り払うように口を開いたのは、また沙耶の方だった。
「でもさ、その佐倉さんはもういないんだよ。そして彼女は、七瀬が大和くんと共に歩んで行くことを望み、それを祝福して逝ったんだよ。だったら、そんな彼女の気持ちに応えるべきなんじゃないの?」
声を励ますように沙耶は言う。
「沙耶の言うことはわかるよ。今までと違って、大和には私が彼にずっと抱いていた思いを知られてしまっているんだから。ちゃんと大和と話して、自分の気持ちを伝えて、ふたりの歩んで行くべき道について決めなきゃいけないんだよ。でもね・・・。」
「でも?」
「それって、大和は本当に望んでるのかな?」
「七瀬・・・。」
「私も昨日まで、なんとか大和と話したいと思って、きっかけを探してたんだけど、彼からは明らかに避けられてた。考えてみれば当たり前。最愛の人が亡くなってしまって、まだ1週間やそこらで、その現実を受け入れて、さぁ前を向いて行かなきゃって言われても、そんなの無理に決まってるし、じゃ今度は私にしなよって言われて、『わかった、よろしく』なんて、言えるわけない。今はほっといてくれ、空気読めよと思う方が当たり前じゃない。」
「確かにそれはそうだとは思うけど・・・でもさ、大和くんが佐倉さんと別れるって話になってから、ずっと今はまだって七瀬は・・・。」
「そう言って先送りにして来た。その結果は・・・まさかの事態を迎えて、ますます状況は悪化してしまった。」
七瀬はそう言って、1つ息を吐いた。
「結局、ずっと私たちはボタンを掛け違ったままなのかもしれない。あの高校生の頃から・・・私の自業自得なんだけど、さ。」
「・・・。」
「とにかく今は無理。ううん、たぶん、私はこれからもずっと佐倉さんには勝てない。星になってしまった人には・・・絶対に勝てないよ。」
そう言って、七瀬は寂しそうな表情を浮かべたが
「勝てなくてもいいじゃない。」
という沙耶の言葉に
「えっ?」
驚いたように、彼女を見る。
「もう1回言うけど、佐倉さんはもういないんだよ。残酷な言い方かもしれないけど、彼女はもう幼なじみくんの心の中でしか生きられない。」
「沙耶・・・。」
「でも七瀬は・・・違う。大和くんと愛を語らうことも、彼を抱きしめることもちゃんと出来るんだよ。そうでしょ?」
その言葉にハッとしたように彼女の顔を見た七瀬は
「そう、だね・・・。」
と答えて、微かに頷いた。
「でもさ、その佐倉さんはもういないんだよ。そして彼女は、七瀬が大和くんと共に歩んで行くことを望み、それを祝福して逝ったんだよ。だったら、そんな彼女の気持ちに応えるべきなんじゃないの?」
声を励ますように沙耶は言う。
「沙耶の言うことはわかるよ。今までと違って、大和には私が彼にずっと抱いていた思いを知られてしまっているんだから。ちゃんと大和と話して、自分の気持ちを伝えて、ふたりの歩んで行くべき道について決めなきゃいけないんだよ。でもね・・・。」
「でも?」
「それって、大和は本当に望んでるのかな?」
「七瀬・・・。」
「私も昨日まで、なんとか大和と話したいと思って、きっかけを探してたんだけど、彼からは明らかに避けられてた。考えてみれば当たり前。最愛の人が亡くなってしまって、まだ1週間やそこらで、その現実を受け入れて、さぁ前を向いて行かなきゃって言われても、そんなの無理に決まってるし、じゃ今度は私にしなよって言われて、『わかった、よろしく』なんて、言えるわけない。今はほっといてくれ、空気読めよと思う方が当たり前じゃない。」
「確かにそれはそうだとは思うけど・・・でもさ、大和くんが佐倉さんと別れるって話になってから、ずっと今はまだって七瀬は・・・。」
「そう言って先送りにして来た。その結果は・・・まさかの事態を迎えて、ますます状況は悪化してしまった。」
七瀬はそう言って、1つ息を吐いた。
「結局、ずっと私たちはボタンを掛け違ったままなのかもしれない。あの高校生の頃から・・・私の自業自得なんだけど、さ。」
「・・・。」
「とにかく今は無理。ううん、たぶん、私はこれからもずっと佐倉さんには勝てない。星になってしまった人には・・・絶対に勝てないよ。」
そう言って、七瀬は寂しそうな表情を浮かべたが
「勝てなくてもいいじゃない。」
という沙耶の言葉に
「えっ?」
驚いたように、彼女を見る。
「もう1回言うけど、佐倉さんはもういないんだよ。残酷な言い方かもしれないけど、彼女はもう幼なじみくんの心の中でしか生きられない。」
「沙耶・・・。」
「でも七瀬は・・・違う。大和くんと愛を語らうことも、彼を抱きしめることもちゃんと出来るんだよ。そうでしょ?」
その言葉にハッとしたように彼女の顔を見た七瀬は
「そう、だね・・・。」
と答えて、微かに頷いた。