Restart~あなたが好きだから~
食事を終え、2人がレストランを出ると
「お疲れ様。」
と声が掛かる。ハッとして七瀬がその方を向くと
「澤崎さん。」
人事部次長の澤崎貴大の姿がそこにあった。なぜ?と疑問を抱いていると
「お迎えありがとう、貴大さん。」
と城之内は笑顔を見せて、彼に近付いて行く。
(えっ・・・?)
その光景を七瀬が呆気にとられながら見ていると
「最後の引継ぎは無事に終わった?」
「うん、お陰様で。」
「なら、よかった。」
仲睦まじい様子を見せるふたりだったが、なんとも言えない表情で立っている七瀬に気が付くと
「ごめんなさい、紹介が遅れて。私のフィアンセの澤崎貴大さん。」
と城之内が言う。
「えっ?城之内さんの婚約者って、澤崎さんだったんですか。存じ上げませんでした・・・。」
驚きを隠せない七瀬に
「先日は藤堂さんにいろいろ失礼なことを言ってしまって・・・。あれも仕事なんで、勘弁して下さい。」
澤崎は頭を下げる。
「そんなことは全然・・・。」
気にしてないと首を振る七瀬に
「お詫びの代わりというわけじゃないけど、駅まで送りますよ。乗って下さい。」
そう言って、澤崎は笑顔を浮かべる。頷いた七瀬が後部座席に、助手席に城之内が収まってから10分程。和やかな雰囲気で話をしているうちに、駅のターミナルに車が滑り込んだ。
「今日は、本当にありがとうございました。」
と一礼した七瀬が車から降り立つと
「藤堂さん。」
城之内が助手席から降りて来て、七瀬を呼び止めた。
「お疲れ様。」
と声が掛かる。ハッとして七瀬がその方を向くと
「澤崎さん。」
人事部次長の澤崎貴大の姿がそこにあった。なぜ?と疑問を抱いていると
「お迎えありがとう、貴大さん。」
と城之内は笑顔を見せて、彼に近付いて行く。
(えっ・・・?)
その光景を七瀬が呆気にとられながら見ていると
「最後の引継ぎは無事に終わった?」
「うん、お陰様で。」
「なら、よかった。」
仲睦まじい様子を見せるふたりだったが、なんとも言えない表情で立っている七瀬に気が付くと
「ごめんなさい、紹介が遅れて。私のフィアンセの澤崎貴大さん。」
と城之内が言う。
「えっ?城之内さんの婚約者って、澤崎さんだったんですか。存じ上げませんでした・・・。」
驚きを隠せない七瀬に
「先日は藤堂さんにいろいろ失礼なことを言ってしまって・・・。あれも仕事なんで、勘弁して下さい。」
澤崎は頭を下げる。
「そんなことは全然・・・。」
気にしてないと首を振る七瀬に
「お詫びの代わりというわけじゃないけど、駅まで送りますよ。乗って下さい。」
そう言って、澤崎は笑顔を浮かべる。頷いた七瀬が後部座席に、助手席に城之内が収まってから10分程。和やかな雰囲気で話をしているうちに、駅のターミナルに車が滑り込んだ。
「今日は、本当にありがとうございました。」
と一礼した七瀬が車から降り立つと
「藤堂さん。」
城之内が助手席から降りて来て、七瀬を呼び止めた。