愛を嗅ぐ💖

言われるがままに…

言われるがままに…



「あのさあ…、その土下座スタイル見飽きたわ。大体、気取った服纏ってさ、なんか、誠意伝わんないわ。屈折した性癖でこっちに八つ当たりなんて、ふざけんなでしょ。男と普通のセックスで感じないんだったら、アブノーマルならどうなのか、私が試してやるわ。さあ、服全部脱ぎなさい!」


「えっ…⁇」


ここでR子は思わずきょとんとした。


「R子さん!何やってるんだ‼キミは、U子さんの言うこと、何でもすると誓ったんじゃないのか?」


「ええ‥。でも…」


R子が戸惑っていると,U子がソファから立ちあがり、ものすごい形相でR子の髪の毛を右手で掴むと「おらー、こっち来い!」と、もはや怒号に近い口っぷりで、力任せに彼女をリビングの外に引っ張っていった。


***


「きゃあ~~!」


”バターン!”


U子はR子を浴室に連れ込み、そのままバスタブに放り投げた…。
そして浴槽のフタを乱暴に手で取ると、腰をついているR子の髪を再び掴んで、たまり湯に中に顔を突っ込んだ。


”ブクブクブクッ…”


R子が両手両足をばたつかせてもがき苦しむと、U子は"バシャー!”という水音と共に一端、R子の顔を浴槽から引き上げた。


「わー!わー、やめて下さい…‼」


もうR子はパニくって錯乱状態だが、浴室の入り口付近にW氏が無表情で立っているのが視界に入ると、彼女は大声で訴えた。


「先生ー、助けて下さい!こんなこと…」


「聞いてないって言うのか、R子さん?キミの覚悟はどうやら口先だけだったようだ。ここでやめにしてもいいんだ。所詮、自分の醜い心を悔いる気持ちも本心からじゃないんだろうから…」


「違います‼本気で私は…」


髪をびっしょり濡らしたR子は、何とも辛そうな表情で、自分と必死に戦かっていたようだ…。


***


「なら、あんたのしでかした卑劣な行動の被害者である、このU子さんと真正面から向き合うんだね。それができなきゃ、ここまでだ」


「やります‼…U子さん、すいませんでした。私、ちゃんと言われた通りにしますから…」


「そう…。じゃあ、ここで全裸になりなさいよ」


「…」


R子は少しためらったが、もう彼女も腹を括っていた。
ずぶ濡れの髪の毛のまま、浴室内でR子は服をすべて脱ぎ取り、哀れ、U子とW氏の眼前に一糸まとわぬ姿を晒したのだった…。





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