成瀬課長はヒミツにしたい
社長は、少年のように目を輝かせている。
その顔を見るだけで、真理子までわくわくしてくるようだった。
「じゃあ、絶対にうまくいくように、応援してます」
真理子は笑顔で、ガッツポーズを返す。
「はい! しかと受け取りました!」
まるで敬礼するように、おどけて答える社長に、真理子はぷっと吹き出した。
「では私は先に、車の準備を……」
しばらくして小宮山は、先に社長室を出ていく。
バタンと扉が閉まる音が響き、社長が真理子を振り返った。
「そうそう。今日は、家政婦には入らなくて大丈夫だからね」
「え? あ、はい……」
首を傾げる真理子に、社長が白いレース模様がかたどられた封筒を、そっと差し出す。
「そのかわりに、真理子ちゃんを、こちらにご招待します」
真理子は目を丸くすると、封筒の表面を覗き込む。
そこには乃菜の手書きの文字で“しょうたいじょう”と書かれていた。
「今夜7時に。待ってるからね」
社長は真理子の耳元でそうささやくと、静かに社長室を後にした。
その顔を見るだけで、真理子までわくわくしてくるようだった。
「じゃあ、絶対にうまくいくように、応援してます」
真理子は笑顔で、ガッツポーズを返す。
「はい! しかと受け取りました!」
まるで敬礼するように、おどけて答える社長に、真理子はぷっと吹き出した。
「では私は先に、車の準備を……」
しばらくして小宮山は、先に社長室を出ていく。
バタンと扉が閉まる音が響き、社長が真理子を振り返った。
「そうそう。今日は、家政婦には入らなくて大丈夫だからね」
「え? あ、はい……」
首を傾げる真理子に、社長が白いレース模様がかたどられた封筒を、そっと差し出す。
「そのかわりに、真理子ちゃんを、こちらにご招待します」
真理子は目を丸くすると、封筒の表面を覗き込む。
そこには乃菜の手書きの文字で“しょうたいじょう”と書かれていた。
「今夜7時に。待ってるからね」
社長は真理子の耳元でそうささやくと、静かに社長室を後にした。