成瀬課長はヒミツにしたい
「それと、イベントの時に試作品を見せて頂いた、ティアラの電飾玩具についてですが……」
社長はそこまで言うと、真理子と成瀬の顔をそっと伺う。
真理子は首を傾げると、成瀬を振り返った。
成瀬も何の事かわからない様子で、首を横に振る。
社長は資料を軽く掲げると、ぐるりと室内を見渡した。
「あのティアラについては、今後改良を加え正式に製品化しようと思っています」
社長の声に、真理子は椅子の上で飛び上がりそうになる。
先代の想いを、社長と乃菜に伝えるために形にしたティアラが、商品として世の中に出るなんて夢のようだ。
「それと販路についてですが……」
社長は話を続ける。
「この商品は従来の電飾玩具とは一線を画し、我が社の新しい方向性を模索する商品にしたいと思っています」
社長の言葉の意味が分からず、その場にいる人々の頭に、はてなマークが飛び交っている。
「つ、つまり、どういう事でしょうか?」
その中の一人が声をあげた。
「皆さん、我が社がイルミネーションで関わっている、大型テーマパークはご存じですよね?」
社長は口元を引き上げると、にんまりと笑顔を見せる。
社長はそこまで言うと、真理子と成瀬の顔をそっと伺う。
真理子は首を傾げると、成瀬を振り返った。
成瀬も何の事かわからない様子で、首を横に振る。
社長は資料を軽く掲げると、ぐるりと室内を見渡した。
「あのティアラについては、今後改良を加え正式に製品化しようと思っています」
社長の声に、真理子は椅子の上で飛び上がりそうになる。
先代の想いを、社長と乃菜に伝えるために形にしたティアラが、商品として世の中に出るなんて夢のようだ。
「それと販路についてですが……」
社長は話を続ける。
「この商品は従来の電飾玩具とは一線を画し、我が社の新しい方向性を模索する商品にしたいと思っています」
社長の言葉の意味が分からず、その場にいる人々の頭に、はてなマークが飛び交っている。
「つ、つまり、どういう事でしょうか?」
その中の一人が声をあげた。
「皆さん、我が社がイルミネーションで関わっている、大型テーマパークはご存じですよね?」
社長は口元を引き上げると、にんまりと笑顔を見せる。