動機は大事。だけど、理由はどうでもいい。


谷の質問に佐和は嬉しそうに笑う。

「いいですねぇ。やっと疑問に思えてきましたか。

…私はね、話をするために会いに行ったんです」

「話…、何の?」

谷の疑問の答えは、到底信じられないものだった。


「あの人が企てていた、父の殺人計画について」

「なんですって!?」

谷はガタッと椅子から立ち上がり、驚愕した表情で佐和を見つめる。
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