動機は大事。だけど、理由はどうでもいい。


「ふふっ、びっくりでしょう?」

「ど、どういうことなんです?」


「一ヶ月くらい前だったかなぁ。

夜中にあの人の部屋の前を通ったんですけど、誰かと電話で話してて。

その時はドアが少し開いてたんで、ちょっと中を見ちゃって。

でも、殺人計画の話をするのにドアが開けっ放しって、迂闊にもほどがありますよね。ふふっ」


「笑い事じゃないですよ!」

「まぁまぁ、落ち着いてくださいよ。

ちゃんと順を追って話しますから」
< 16 / 42 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop