チョコより甘く。
「この際だからハッキリ言う! 俺はお前が好きだ。もちろん、女として」

「女として……?」

「そうだよ、ずっと好きだった。でもお前、俺があからさまに好意を示しても『過保護なんだからー』で済ませるしさぁ」

「好意を……?」


 ちょっと、驚きすぎてオウム返ししか出来ない。

 過保護に構って来ていたのは、好意を示していたってこと?

 え? ずっとって、いつから?

 頭の中を色んな疑問が回っていて整理出来ない。

 そんな私に、充は声音を落ち着かせてじっくり探るように問いかけてくる。


「……でもさ、チョコ……くれようとしてたんだよな? しかも手作り?」

「う、うん」


 何を言えば良いのか分からなくて、とりあえず聞かれたことだけに答える。
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