その甘さ、毒牙につき
バレンタインデーまでと決めた恋心。
自分でも呆れてしまうくらい、早く伝えてしまったけれど…。
「…私も、瑞樹くんにだけあげたい」
「っ…うん。期待してる」
後悔なんてしてないし、むしろ早く知れてよかったと思う。
だって、私だけを好きでいてくれる瑞樹くんはとっても甘くて…。
「大好きだよ、もも」
全身に行き渡った愛を、君を欲してしまう。
瑞樹くんに噛みつかれて毒が回ったとしても、きっと甘くて病みつきになってしまうんだ。