その甘さ、毒牙につき
「…わかった。ちょっと頑張ってみる」
「ん、頑張れもも。私もとーぜん応援するから!もものためならなんでもしちゃうよ?」
最後のコーンフレークをパクリと口に入れ、親指を立てる芽奈に笑みをこぼす。
「ふふっ、ありがと。芽奈」
やっぱり、芽奈が友達でよかった。
なんて、ほっこりしていたのもつかの間。
「…よし、そうとなったら行くよもも!」
「えっ、ちょっと芽奈…?!」
パパっと支度を済まし立ち上がった芽奈に続いて、私も仕方なく立ち上がる。