その甘さ、毒牙につき

「…わかった。ちょっと頑張ってみる」



「ん、頑張れもも。私もとーぜん応援するから!もものためならなんでもしちゃうよ?」



最後のコーンフレークをパクリと口に入れ、親指を立てる芽奈に笑みをこぼす。



「ふふっ、ありがと。芽奈」



やっぱり、芽奈が友達でよかった。



なんて、ほっこりしていたのもつかの間。



「…よし、そうとなったら行くよもも!」



「えっ、ちょっと芽奈…?!」



パパっと支度を済まし立ち上がった芽奈に続いて、私も仕方なく立ち上がる。

< 38 / 108 >

この作品をシェア

pagetop