その甘さ、毒牙につき
大変身
「とうちゃーく!ようこそ、我が家へ!」
「……え?」
「じゃじゃーん!」と手を大きく広げる芽奈が、自信満々に言う。
駅から降りて徒歩数分。
やってきたのは、とてもオシャレな服屋さん。
レディースはもちろんメンズ物も置いてある店らしく、ショーウィンドウにはセンス良く着こなされたマネキンがポーズを決めている。
「我が家……ってことは、もしかしてここって芽奈の家…ってこと?」
「うん、そーだよ」
「そーだよ…って…」
初めて聞いたよそんなの…。