その甘さ、毒牙につき
「ねぇ、もう目開けてもいい?」
「うん、いいよ。飛ぶよ」
飛ぶってなに…?と思いながら、ゆっくり目を開ける。
鏡に映る自分を見て、目を疑った。
「これ……私…??」
そう呟いてしまうほど、ここに来る前の私とは別人のようになっていた。
「ももに決まってんじゃん!他の誰でもない、可愛い可愛いももだよ〜!!」
「お、大袈裟…って言いたいけど…」
この化けよう、大袈裟では無いような気がしなくもなくもない。