その甘さ、毒牙につき
「はぁ〜やっぱり、素材がいいからナチュラルメイクが映えるわ。私の選択は間違ってなかった」
なぜか芽奈が自信満々に腰に手を当てて、親指を立てる。
「どーよ?これならももだって、自分のこと“可愛い”って思えるでしょ?」
「う、うん……可愛いかも」
「“かも”じゃくて可愛いんだよー!!」
口をぷくーと膨らませて、ガバッと抱きついてくる芽奈にびっくり。
「わぁっ…!もうっ、いきなり抱きつかないで」
「だって、ほんとのほんとに可愛いから。前から可愛かったももが、無敵になって…コレ見たら瑞樹千冬も、即ノックアウトだよ」