その甘さ、毒牙につき

自然と笑みがこぼれそうになって、ハッとする。



「…ももちゃん、あのさ。連絡先交換しない?」



そういえば、まだ西条くんと一緒だったの忘れてた…!



「う、うん。いいよ」



「やった。じゃ、俺がQRコード読み込むね」



「うん」



って…あれれ?



なんか、いつの間にか連絡先交換してない…?



流れるようにことは進み、気がつけばスマホの画面に西条くんのアイコンが表示されていた。



「ももちゃんのアイコン桃なの?…めっちゃかわいー…」



「あ、あははっ…」

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