その甘さ、毒牙につき
誤解
瑞樹くんと西条くん
「…はい、できあがり〜!!」
「おぉ…ほんとにすごいね」
朝イチで学校に来た私たちは、トイレで昨日のメイクをしてもらっていた。
「うんうん、バッチリ。これで瑞樹のところに行っといで」
メイク道具片手にウインクする芽奈に、心から感謝する。
私一人じゃ絶対無理だからな…。
「うん、ありがとう…芽奈。でも、その間芽奈は…」
私が瑞樹くんと話してると、芽奈が一人になってしまう。
そんな心配をしていたけど、特に気にしていないように親指を立てた。